このたび、『多摩学への試み-多摩地域研究』が多摩大出版会・ぶんしん出版より発刊されました。
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目次を記しておきます。
序言 「多摩学」への思い(寺島 実郎) 3
(再録)多摩の地域史が世界史につながる瞬間 5
第1 部 多摩地域の時代認識
第1 章 時代認識のための多摩学(中庭 光彦) 17
第1節 多摩を調べることで広がる視野 18
第2節 多摩大学の「多摩学」―時代認識のための多摩学 22
第3節 時代に応じて異なる地域学 25
第4節 地方の時代の多摩地域問題 30
第5節 多摩で考える想像力 35
第2 章 八王子千人同心による蝦夷地開拓(中庭 光彦) 39
第1節 八王子千人同心とは 40
第2節 八王子千人同心の異文化体験 42
第3節 松前藩の蝦夷地経営 44
第4節 幕府の蝦夷地政策の転換 52
第5節 千人同心が理解した使命とは 56
第6節 蝦夷地での千人同心 59
第7節 八王子千人同心は多摩を探る視点の出発点 64
第3 章 自由民権運動と三多摩壮士(中庭 光彦) 67
第1節 自由民権運動の見方 68
第2節 多摩地域における自由民権運動の概観 71
第3節 壮士と青年の分離 75
第4節 神奈川県議会と多摩地域の東京府編入 78
第5節 実業家利光鶴松と村野常右衛門 87
第6節 京浜工業地帯と横浜・東京 93
第7節 三多摩壮士が体現する周縁性 95
第4 章 軍需産業による「多摩-京浜地域」形成(中庭 光彦) 99
第1節 軍需産業地域としての多摩 100
第2節 多摩地域への工場立地 101
第3節 軍需産業に対応した住宅政策 105
第4節 中島飛行機の意味 110
第5節 多摩地域と京浜工業地帯との関係強化 114
第5 章 少子高齢化社会 多摩地域の意味(中庭 光彦) 117
第1節 東京の第二郊外化地域である多摩地域 118
第2節 ディペンデントハウス 124
第3節 東京に流入する労働者と団地建設 126
第4節 多摩ニュータウン 129
第5節 生活最小限住宅とアメリカン・ライフスタイルの結合 133
第6節 私鉄による沿線開発ビジネスとショッピングセンター 139
第7節 人口ボーナス退出後の多摩地域 142
第6 章 西多摩における人と自然(松本 祐一) 149
第1節 西多摩地域の概況 150
第2節 「緑」の歴史と西多摩 154
第3節 大都市郊外における観光の価値~奥多摩の誕生 160
第4節 人と自然の新しい関係に向けて 167
第2 部 多摩学の実践
第7 章 インターゼミ多摩学班の歩み(荻野 博司) 173
第1節 14 年間の集積 174
第2節 「大いなる多摩」 177
第3節 多摩の魅力―住みやすさの追求 181
第4節 ニュータウンへのまなざし 185
第5節 地域のサステナビリティ 191
第6節 防災にとりくむ 195
第7節 多摩大学の役割 197
第8 章 多摩学研究の展開(松本 祐一) 201
第1節 多摩学の社会工学的実践 202
第2節 創業支援事業の背景と経緯 205
第3節 多摩市と多摩信用金庫との創業支援事業の展開 211
第4節 創業支援プラットフォームの構築 218
第5節 郊外のワークスタイルを創造する 222
第9 章 多摩学研究とインターゼミ(荻野 博司) 227
第1節 多摩学事始め 久恒 啓一(多摩大学名誉教授) 228
第2節 多摩地域の金融機関史から見る多摩学 長島 剛 234
第3節 多摩学班の第1 期生、子ども食堂の女将として活躍中 240
川野(鮎川)礼さん
おわりに (中庭 光彦) 244