地域政策デザインの窓

政策デザイナーの地域批評

東京海洋大学の歴史空間で、かわまちづくりを話す in 川に学ぶ体験活動全国大会

 川に学ぶ体験活動全国大会で、新しいかわまちづくりの方向性について講演してきた。会場は、江東区の越中島にある東京海洋大学。

 かつての東京商船大学と東京水産大学が合併した国立大学法人だ。

 ここに明治政府がグラスゴーの造船所に発注して明治8年に横浜に回航されてきた現存する唯一の鉄船「明治丸」が展示されている。

 同年、小笠原諸島領有権問題が生じた時、調査団を小笠原に運んだり、その後、灯台巡視を行い、明治29年に商船学校に譲渡された、とパンフレットに記されている。

 周囲はタワマンだらけ。

 ここに鎮座する昼と夜の明治丸。これはこれで、現代の文化的景観といえる。

 川に学ぶ体験活動全国大会では、全国のおもしろい活動者や、何人かのなつかしい人々とも邂逅できた。水文化と関わってから、もう30年弱になるのか・・・という思いが湧き上がってきた一日だった。

ビルに囲まれる明治丸 昼

ビルに囲まれる明治丸 夜景

 

桑都の杜オープン:八王子のサードプレイス誕生

 10月3日、八王子南口から徒歩10分の場所に「桑都の杜」がオープンした。もとは医療刑務所があった場所。私自身は2016年頃だったか、この国有地を市が購入するにあたって、委員の方々と話し合い、ここを「サードプレイスとして使おう」というコンセプトを打ち出した。

 それから10年。今日はオープニングイベント。多数の招待者の一人として出席した。期待した通りの立派なスペースができた。防災公園、図書館、歴史ミュージアム、その他、市民がいろいろな使い方ができる居場所として整備されているし、動線も工夫されている。それに、元あった医療刑務所の土地の起伏を活かしている。

 サードプレイスというコンセプトが、具現化されて、多くの人が利用して賑わいをみせていた。政策コンセプトをつくった政策デザイナーとしては、待ちに待った誕生日だ。

 桑都の杜を育てるのは、市民一人一人だ。背広を来たお偉いさんではないわけで、ぜひぜひこのスペースを少しずつ変えていってほしい。

 今日は、予期せぬ懐かしい人々ともお会いできて、思いのほか長居をしてしまった。

 

「日韓における地域消滅の現状と両国大学の役割」をテーマに、韓国3大学学生と新潟県燕三条を訪問

 先週は、アジアサイエンスパーク協会の主催で、韓国の大学生18名とともに燕三条を4日間にわたり視察した。そのコーディネートを行った。人口減少は韓国、日本ともに大きな問題とされている。そこで大学がどのような役割を果たせるのか?

 日本の学生と異なり、韓国の大学生は訪問先で積極的に質問を行うし、その目線も国を背負っているがごときマクロの視点を感じた。

 この内容は、多摩大学のHP

www.tama.ac.jp

にも掲載されました。

 

「これからのかわまちづくり」という座談会に参加

 リバーフロント研究所が発行する機関誌『RIVER FRONT』101号に、 「これからの水辺、かわまちづくり」という座談記事が掲載されました。

 

 國學院大學(当時)の楓先生、近畿大学の飯塚先生、リバーフロント研究所の塚原代表理事と、かわまちづくりについて、言いたいことを話しています。

 といっても座談会は、今年の1月で寒かった。そして掲載されたのは、蒸し暑い8月14日。折しも、千葉で前例の無い程の豪雨災害が起きた。

 近年、都市の排水能力が追いつかない豪雨ケースが目立っている。自然現象だからしようがない、と片付けるわけにはいかない。いかに早く水循環を回すかと、排水に努力しているオランダのような市民国家もある。これもかわまちづくりの精神の根っこだ。

3年目の政策デザインゼミナール

 東京都市町村自治研修所で、昨日、政策デザインゼミナールの基調講演を行った。2年前にお引き受けした時は1年で終わると思ったが、今年で3回目となる。

 実際に来場してくれた方、オンラインの方、合わせて60名の参加者。この参加者は東京都多摩地域各市町村、それに島嶼部の町村の方々。

 政策デザイン×新しい産業振興政策ということで、包摂的成長政策の考え方を紹介した。これはEU発で岸田政権の新しい資本主義に近いものなのだが、現在の高市政権は政策転換し、地域未来戦略ではこれを否定した。そして,先週月曜日には、全国に先端産業のクラスターをつくるという絵を公開したのだが。「経産省の職員のみなさん、もう少し現場のサプライチェーンを見てください」とお願いしたくなるシロモノ。高市さん、大丈夫かな。

政策デザイン入門

 

フードコート化する台湾・台北の士林夜市

  3/15ー19にかけて台湾に行ってきた。今度は、台東、花蓮といった東側が見たかったため。花蓮は魅力的なまちで、これから台湾観光の穴場となるのではないか。

 最終日には台北でお約束の士林夜市を訪れたのだが、3年前と変わっていた。

 3年前は猥雑さがあり、非日常感いっぱいの飲食街。

 この場所がリニューアルされ、現在はこんな感じでショッピングモールのフードコートの様。

 観光客は注文しやすくなったが、非日常感がまったくなくなってしまった。でも、うまい牡蠣オムレツと空心菜炒めを食べに、また来るんだろうな。