記憶の旅 中庭光彦の研究室

都市や地域の文化について

2018-01-01から1年間の記事一覧

かわまち大賞発表される

2018年度のかわまち大賞が発表された。 http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo04_hh_000084.html

水道法改正

1999年1月にミツカン水の文化センターは創設された。当時社会人大学院生として駆け出しの地域政策研究者だった私は、このセンターの設立に関わり、いつの間にか水文化研究も20年を経過した。 『水の文化』60号に、この20年の水文化の変化について…

行徳の文化景観

昨日は船橋で講演。「葛南広域地域連携のための勉強会」(千葉県葛南地域振興事務所)で「かわまちづくりの現状と課題」について話してきた。それに先立ち先月、市川市の行徳を事務所の方と歩いてきた。 行徳は歴史ある場所だ。徳川家康が江戸を造った折、こ…

地下水・湧水に関する水の文化政策

リバーフロント研究所の機関誌『RIVER FRONT』vol.87の特集「湧水・地下水の保全・復活・活用」(9月発行)に、「地下水・湧水に関する水の文化政策」を寄稿しました。それが研究所のHPにアップされています。 http://www.rfc.or.jp/pdf/vol_87/p014.pdf 目…

岡山市旭川かわまちづくりの可能性

今年の2月、リバーフロント研究所の視察に同行した。場所は岡山市旭川で、後楽園のあたりとなる。かわまちづくりのポテンシャルを探る目的で、地元の事業者にインタビューを行い、若手事業者をバックアップしている人々も浮かび上がってきた。 その折りの報…

盛岡 大慈清水

大学授業の合間を縫って、先週は秋田県能代市二ツ井、そして一昨日は盛岡市を見に行ってきた。どちらにも川を活用してまちづくりをしたいという方々がいる。 盛岡市では新幹線で帰路につく直前、地元のまちなみ塾の方の案内の下、古い町屋が修景されて残され…

済南市・国際泉水文化景観都市連盟会議で報告

9月2日から5日間、中国山東省済南市を訪れた。東京日中友好協会の訪問団として「国際泉水文化景観都市連盟会議」に参加するため。中国は初めてだったが、済南市の手厚いもてなしのおかげで、会議での報告、エクスカーション、市内視察、充実したものとな…

岩の教会

コペンハーゲン、ベルゲン、ウルヴィック、ストックホルム、ヘルシンキと北欧主要都市を旅してきた。北欧の文化的景観収集を目的に楽しんできたのだが、帰国後2日目の現在、頭から離れないのがヘルシンキの「テンペリアウキオ教会(テンプル広場教会)」、…

軽井沢夏期大学で東京水道史を話す

8月4日、軽井沢夏期大学で「大東京生活水利秩序の形成」と題して話をしてきた。 この大学、歴史は古く、後藤新平と新渡戸稲造が創設して今年で百周年となる。一時の中断を経て再開されても、今年で第70回。たいへんに歴史ある市民大学なのだが、単なる市…

倉敷 水の文化

ミツカン水の文化センター発行『水の文化』59号がアッップされ、私の連載「魅力づくりの教え」も読める。 まちの文化発信力を維持する人々│59号 釣りの美学:機関誌『水の文化』│ミツカン 水の文化センター 今回取りあげたのは、倉敷市。誌面には書いてい…

大東京市から高度成長へ-戦前・戦後の区別よりも連続的な郊外化

8月に軽井沢夏期大学で、戦前の東京市水道について話すこととなった。 東京市は1910年代から郊外化が著しく、1932年には大東京市35区(ほぼ現23区の範囲)に広がる。人口の増加も激しく、その増加率が鈍るのは1960年代の高度成長期だった。…

地域開発政策の転回点-魅力調整ガバナンスの時代

私の専門は地域政策、開発政策史である。と言うと、常識的には地域活性化、すなわち条件不利地域に補助金をつぎ込み経済成長に持ち込もうとする開発政策の日本版を思い起こされるだろう。これまで都市集積の中にコンベンションをツールとしたコミュニティネ…

政策はツリーではない

年度末、年度初めになると自治体が「○○総合計画」づくり、「○○マスタープラン」づくりに協力してくださいと相談を受ける。担当者にお会いした時に最初にお話するのは「政策はツリーではない」という意味のこと。 もちろん、この言葉、グレゴリー・アレグザン…

地域資源という言葉で示せること

事業あっての地域資源 今週の週刊ダイヤモンドを読んでいたら、岡山忠興氏が「地方創生ブームの愚『地方PR動画』乱発はネット時代のハコモノ行政だ」という鋭い論考を書いている。その中で「地域資源」という言葉がバズワード化していると指摘している。一応…

鞆の浦-保全とは何か

かっての景観紛争地 鞆の浦 3日かけて、倉敷~鞆町~尾道を回ってきた。鞆町といえば北前航路の要衝、足利義昭の将軍府、朝鮮通信使の対潮楼、坂本龍馬のいろは丸と、歴史が重合しており、ヨソ者の観光客としてはいくらでもすごせる。 一方、今も残るこの近…

リンク集

以下に、関連リンクを貼り付けておく。 <大学関係> ・教員紹介 大学概要 : 教員情報(業績公開) || 多摩大学 ・ゼミ紹介 多摩大学中庭ゼミ「地域政策・観光地域経営研究室」 <私用プロフィール・活動等記録> ・私用プロフィール・活動等記録 中庭光彦研究…

プロフィール

プロフィール、これまでの履歴・業績については、以下のHPで公開しています。 www.tama.ac.jp https://www.tama.ac.jp/guide/teacher/nakaniwa.html

ごあいさつ

このたびは中庭光彦のブログにお越し頂き、ありがとうございます。 このブログは、これからの地域づくりに関心をもつ社会人、事業者マインドをもつ方々に情報と考え方を伝えるためにつくりました。 私の専門は地域政策です。地域政策は、言い換えれば地域開…

観光まちづくり-ではない。

評論ブログのはじまり 意識してブログを書いたのは、これで三度目だ。 一度目は私がまだ大学に在籍せずに、研究者を続けながら地域計画研究所という調査・コンサル会社を経営していた時だ。その時のブログが今でも残っている。 「地域の元気講座」 地域の元…