記憶の旅 中庭光彦の研究室

都市や地域の文化について

2021-01-01から1年間の記事一覧

古賀邦雄著『ダム建設と地域住民補償-文献にみる水没者との交渉誌』

おもしろい本が送られてきたので紹介したい。古賀邦雄著『ダム建設と地域住民補償-文献にみる水没者との交渉誌』(水曜社、2021)である。 ■一見やさしいダムの文化誌 この著書はダム建設について書かれている。というと、土木書、あるいはダムについて疑問…

『東京 都市化と水制度の解釈学-都市と水道における開発・技術・アイディアの政治』発行

多くの大学には独自の出版組織がある。大学研究者が売れ行きに左右されずに、研究成果を世に問えるためのしくみだ。法政大学出版会、中央大学出版部、名古屋大学出版会などあるが、多摩大学にも「多摩大学出版会」がある。本格的研究書を発行し始めたのが202…

継承責任

私が水について関心をもち始めた1998年、日本の水政策は縦割りは頑丈に見えた。そこに、社会科学、特に公共政策、都市・地域社会学の分野から総合的に串を刺してみようと思い2003年からある企業で「水文化」のコンセプトを構築し発信し始めた。幸い、多方面…

ステイホームの予期せぬ影響

久しぶりに書く気になった。 何しろ、昨年10月には道につまずいて指を骨折するは、ギプスで身体を固定するは、その結果、血圧や血糖値が上がるはで、とんだ目にあった。それも、転んだ自分が悪いのだが、考えて見れば、いつもならつまずいても支えられる自…