記憶の旅 中庭光彦の研究室

都市や地域の文化について

はてなダイアリー削除

 昨年8月に「ハテナダイアリー」が閉鎖されるというニュースを聞き、それ以降のブログはこの「ハテナブログ」に移動し、名前も「記憶の旅」と変えた。そしていよいよ2月いっぱいでハテナダイアリーが閉鎖となるので、以前のブログ「多摩の中庭」の記事をバックアップし、ブログは削除した。

 削除した記事は2011年から、つまり多摩大で教員になってからのもので、A4で約400ページ弱。よく書いたもんだ。で思ったのだが、こうしたテキストデータ、写真データ、もし本人が亡くなってデジタル遺品になったらどうするのだろうか?

 昨年もっとも面白かったTV朝日のドラマ「dele」(山田孝之、菅田正輝)では、デジタル遺品を第三者が消去する意思決定そのものが、データの内容を知ることに導くという逆説をうまく描いていた。

 今回は自分が死んだわけではないが、いつのまにか大量の公開したデータが貯まっており、それは後になると見たくない記事かもしれない。昔の写真は若いし髪もあるし。データの管理は公開した本人が負うというのが建前なのだろうが、実際にはそれができる程人間は責任能力をもてないのではないか。ブログバックアップで、こんなことを考えた。