記憶の旅 中庭光彦の研究室

都市や地域の文化について

文化景観

オーラルヒストリーに対する誤解について

3月に御厨貴編『オーラル・ヒストリーに何ができるか』(岩波書店)が書店に並んだ。その中に若林悠(東大先端研特任助教)による「オーラルヒストリーにおける『残し方』」が収録され、かつて私が手がけた『オーラルヒストリー多摩ニュータウン』や、西浦…

山形新聞に掲載

長井市では、観光資源として水に焦点を当てるならば、水そのものではなく、水と文化・歴史をクローズアップしないとならない。そんなことを話した講演が、3月24日の山形新聞に掲載された。

『水とくらす日本のわざ 和の文化を発見する2産業 和紙・染め物・和食など』発刊

先月に続き、小学生向けに監修した『水とくらす日本のわざ 和の文化を発見する2産業 和紙・染め物・和食など』が発刊された。全3巻なので、3巻目は来月発行予定。 2 産業――和紙・染めもの・和食など (和の文化を発見する 水とくらす日本のわざ) 作者: 中…

ソウル清渓川を歩く

二泊三日でソウルを歩いた。2005年にできあがった清渓川開発。それまで川の上に蓋がされ、さらにその上に高速道路も通っていたものを撤去し、元の川に戻したもの。日本では河川整備の文脈で紹介されることも多いが、見てわかるのは都市再生開発の一環という…

世界遺産石見銀山の魅力とは?

私の連載「魅力づくりのおしえ」。今回は石見銀山を分析しました。他の世界遺産とは違います。 石見銀山入り口の大森町。石州瓦が美しい。 www.mizu.gr.jp

かわまち大賞発表される

2018年度のかわまち大賞が発表された。 http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo04_hh_000084.html

地下水・湧水に関する水の文化政策

リバーフロント研究所の機関誌『RIVER FRONT』vol.87の特集「湧水・地下水の保全・復活・活用」(9月発行)に、「地下水・湧水に関する水の文化政策」を寄稿しました。それが研究所のHPにアップされています。 http://www.rfc.or.jp/pdf/vol_87/p014.pdf 目…

岡山市旭川かわまちづくりの可能性

今年の2月、リバーフロント研究所の視察に同行した。場所は岡山市旭川で、後楽園のあたりとなる。かわまちづくりのポテンシャルを探る目的で、地元の事業者にインタビューを行い、若手事業者をバックアップしている人々も浮かび上がってきた。 その折りの報…

盛岡 大慈清水

大学授業の合間を縫って、先週は秋田県能代市二ツ井、そして一昨日は盛岡市を見に行ってきた。どちらにも川を活用してまちづくりをしたいという方々がいる。 盛岡市では新幹線で帰路につく直前、地元のまちなみ塾の方の案内の下、古い町屋が修景されて残され…

済南市・国際泉水文化景観都市連盟会議で報告

9月2日から5日間、中国山東省済南市を訪れた。東京日中友好協会の訪問団として「国際泉水文化景観都市連盟会議」に参加するため。中国は初めてだったが、済南市の手厚いもてなしのおかげで、会議での報告、エクスカーション、市内視察、充実したものとな…

岩の教会

コペンハーゲン、ベルゲン、ウルヴィック、ストックホルム、ヘルシンキと北欧主要都市を旅してきた。北欧の文化的景観収集を目的に楽しんできたのだが、帰国後2日目の現在、頭から離れないのがヘルシンキの「テンペリアウキオ教会(テンプル広場教会)」、…

軽井沢夏期大学で東京水道史を話す

8月4日、軽井沢夏期大学で「大東京生活水利秩序の形成」と題して話をしてきた。 この大学、歴史は古く、後藤新平と新渡戸稲造が創設して今年で百周年となる。一時の中断を経て再開されても、今年で第70回。たいへんに歴史ある市民大学なのだが、単なる市…

地域資源という言葉で示せること

事業あっての地域資源 今週の週刊ダイヤモンドを読んでいたら、岡山忠興氏が「地方創生ブームの愚『地方PR動画』乱発はネット時代のハコモノ行政だ」という鋭い論考を書いている。その中で「地域資源」という言葉がバズワード化していると指摘している。一応…

鞆の浦-保全とは何か

かっての景観紛争地 鞆の浦 3日かけて、倉敷~鞆町~尾道を回ってきた。鞆町といえば北前航路の要衝、足利義昭の将軍府、朝鮮通信使の対潮楼、坂本龍馬のいろは丸と、歴史が重合しており、ヨソ者の観光客としてはいくらでもすごせる。 一方、今も残るこの近…