記憶の旅 中庭光彦の研究室

都市や地域の文化について

魅力開発

日南市油津 商店街再生成功神話に秘められた別の意味

今週、宮崎県日南市油津を訪れた。江戸時代には飫肥杉の積み出し港として、また昭和には近海鮪漁で賑わったまちだ。 平成になって、猫も通らない商店街と言われたまちが、外部から移住したプロデューサーにより20店舗以上の新規個店が蘇ったと、商店街再生…

地下水・湧水に関する水の文化政策

リバーフロント研究所の機関誌『RIVER FRONT』vol.87の特集「湧水・地下水の保全・復活・活用」(9月発行)に、「地下水・湧水に関する水の文化政策」を寄稿しました。それが研究所のHPにアップされています。 http://www.rfc.or.jp/pdf/vol_87/p014.pdf 目…

盛岡 大慈清水

大学授業の合間を縫って、先週は秋田県能代市二ツ井、そして一昨日は盛岡市を見に行ってきた。どちらにも川を活用してまちづくりをしたいという方々がいる。 盛岡市では新幹線で帰路につく直前、地元のまちなみ塾の方の案内の下、古い町屋が修景されて残され…

軽井沢夏期大学で東京水道史を話す

8月4日、軽井沢夏期大学で「大東京生活水利秩序の形成」と題して話をしてきた。 この大学、歴史は古く、後藤新平と新渡戸稲造が創設して今年で百周年となる。一時の中断を経て再開されても、今年で第70回。たいへんに歴史ある市民大学なのだが、単なる市…

地域開発政策の転回点-魅力調整ガバナンスの時代

私の専門は地域政策、開発政策史である。と言うと、常識的には地域活性化、すなわち条件不利地域に補助金をつぎ込み経済成長に持ち込もうとする開発政策の日本版を思い起こされるだろう。これまで都市集積の中にコンベンションをツールとしたコミュニティネ…