記憶の旅 中庭光彦の研究室

都市や地域の文化について

食の王国「十勝」の開拓者をさぐる

 昨日まで三日間、帯広を中心に十勝を取材してきた。開拓の歴史と現在について知るためだ。

 北海道開拓、満州開拓、台湾開拓・・・開拓という言葉は知られているし、一般には荒れ地を整備し農地にし営農までの制度をつくることを言う。しかし、具体的に何をするのか知っている人はなかなかいないと思う。

 北海道開拓には用排水、特に排水改良が不可欠となる。それが整備されたから、食料王国、スイーツ王国、食料自給率140%といった現在がある。そしてその時々の開拓者-最初に入植した依田勉三以降、事業者が続いてきた歴史があり、今も内地とは異なる考え方がある。地方創生のセカンドステージを考えるヒントを、ここにも見つけることができた。

 取材先は六花亭、帯広百年記念館、帯広信用金庫国交省北海道開発局。合間に十勝の文化景観を巡り、昼食は三色とも豚丼。天気は悪かったが、充実した取材となった。

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十勝の大地と帯広市内を背景に