記憶の旅 中庭光彦の研究室

都市や地域の文化について

日南市油津 商店街再生成功神話に秘められた別の意味

 今週、宮崎県日南市油津を訪れた。江戸時代には飫肥杉の積み出し港として、また昭和には近海鮪漁で賑わったまちだ。

 平成になって、猫も通らない商店街と言われたまちが、外部から移住したプロデューサーにより20店舗以上の新規個店が蘇ったと、商店街再生の成功例として全国に喧伝された。実際はどうなのか?

 訪れると意外に来街者は少ないがしゃれた空間をつくっている(写真上)。規模に応じた小さな拠点をつくり、IT企業が地元雇用を吸収するうまいしくみをつくっている。自治体職員も2年ごとに変わるような無責任を防ぐ制度もつくっている。

 商店街再生神話はネット上の話で、仔細に取材すると別の意味を発見。それはいずれ紹介する。

 それにしてもうらやましいのは、メシの旨いこと。地元で食べたカツオのあぶり定食(下写真)。味噌だれ、醤油だれを組み合わせ最近つくった名物だが、これで1500円。日南に来ると太ると言われるらしいが、本当だった。

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