記憶の旅 中庭光彦の研究室

都市や地域の文化について

行徳の文化景観

 昨日は船橋で講演。「葛南広域地域連携のための勉強会」(千葉県葛南地域振興事務所)で「かわまちづくりの現状と課題」について話してきた。それに先立ち先月、市川市の行徳を事務所の方と歩いてきた。

 行徳は歴史ある場所だ。徳川家康が江戸を造った折、ここに塩田を造り、その塩を江戸川、小名木川経由で運ばせた。それが「行徳船」だ。

 いまも地割りの上では川沿いの集落が残り、多数の寺といくつかの古商家、神輿製作所が残るが、あいにく景観上はプレハブ住宅に埋もれていてわかりにくい。下の写真は、江戸から残る行徳船のための常夜灯だ。歴史の香りが残るこの堤は活用できると思う。

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行徳の常夜灯