記憶の旅 中庭光彦の研究室

都市や地域の文化について

山形県長井市再訪-水路の迷宮がすばらしい

 本日「水・水路と観光まちづくり-全国の水辺のまちづくり事例から」(ながい黒獅子の里案内人研修会、長井市観光課)の講演を行うために、昨日から長井市に入った。訪問は2年半ぶり。地元ボランティアガイドの会「ながい黒獅子の里案内人の会」の田中会長にさらに水路を案内してもらった。

 長井市最上川沿いにある。最上川舟運の最上流の湊があった場所だ。そこに飯豊山から流れてくる野川が急勾配で注ぎ込む。今も残る上流部の締切堤防から農業用水が広がり、さらに扇状地株のまちには網の目のようになって水路が迷宮のよう。

 一見すると私有地の後ろでわからないが、水利秩序が考えられた立体水路(写真)も見ることができ大満足。中心部の商家街あらまちが重要文化的景観に指定されたこともあり、取材もできた。午後は講演。次回は散居村に水が満ちているであろう美しい初夏にうかがおうと思っている。

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