記憶の旅 中庭光彦の研究室

都市や地域の文化について

倉敷 水の文化

 ミツカン水の文化センター発行『水の文化』59号がアッップされ、私の連載「魅力づくりの教え」も読める。

まちの文化発信力を維持する人々│59号 釣りの美学:機関誌『水の文化』│ミツカン 水の文化センター

 今回取りあげたのは、倉敷市。誌面には書いていないが、今回の水害には考えさせられる。誌面で取りあげた高梁川左岸の酒津から用水路が広がっているのだが、かつてここから高梁川は二つの流れに分かれていた。その東側の流れを廃川にした歴史がある。

 そして、今のGoogle Earthを見るとわかるが、酒津の上流には狭窄部があり、その上流部に緩やかな場所が広がっている。そこが、今回大きな被害が出た小田川高梁川に流れ込んでいるエリアである。真備町のあたりは排水が悪い場所であることが見て取れる。

 こうした情報をつなげると、何が浮かび上がるのか想像する力(水文化の解釈学)を、国民はもたねばならない。